このチェックは検証済みの心理検査ではない
本サイトのチェックは、公開されている公的機関の定義と学術研究を参考に、自己理解を助ける目的で独自に作成した質問です。研究用尺度を翻訳したものでも、医療機関で診断に用いられる検査でもありません。
そのため、「何点以上ならバイセクシュアル」「この回答ならアセクシュアルである」といった判定は行いません。質問への回答を、そのまま分野別に整理して表示します。
結果は、回答時点に本人が選んだ内容の要約です。将来も変わらない性質や、本人が使うべきラベルを示すものではありません。
性的指向には複数の側面がある
性的指向を調べる研究では、「どのような人に惹かれるか」「どのような行動を経験したか」「自分をどのように認識しているか」を別の側面として扱うことがあります。これらは必ずしも一致しません。
例えば、同性への惹かれを経験していても、本人が特定のアイデンティティ名を使うとは限りません。また、過去の行動だけから現在の性的指向を決めることもできません。
本サイトでは、過去の性的行動を尋ねません。自己理解に必要な範囲に絞り、現在感じている「惹かれ」と「自分の性別についての感覚」を分けて尋ねています。
英国の全国調査データを用いた研究でも、性的アイデンティティ、惹かれ、行動の各指標によって、性的マイノリティ人口の推定が異なることが報告されています。
性的な惹かれと恋愛的な惹かれを分ける理由
性的な惹かれと恋愛的な惹かれは、同じ相手に向くこともあれば、異なることもあります。性的な関係を望む感覚と、恋愛関係になりたいと感じることは、関連しながらも区別して捉えられます。
特にアセクシュアル/アロマンティックに関する研究では、二つの惹かれを分けて考える重要性が示されています。2025年に公刊された質的研究では、性的な指向と恋愛的な指向が一致しない経験を、別々の枠組みで捉える人々が報告されています。
別の研究では、アセクシュアルと回答した人の中にも恋愛的な惹かれを経験する人が多く、アロマンティックとアセクシュアルを同じ意味として扱えないことが示されています。
「性的な惹かれを感じる一方で、恋愛的な惹かれはあまり感じないという回答でした」のように表示します。これは確率判定ではなく、二つの質問への回答の違いを文章にしたものです。
性的指向と性自認は異なる
内閣府は、性的指向を恋愛感情または性的感情の対象となる性別についての指向、ジェンダーアイデンティティを自分が属する性別についての認識に関する意識として説明しています。
WHOも、性的指向、性別、ジェンダーアイデンティティ、ジェンダー表現を区別しています。性自認やジェンダー表現から、どの性別の人に惹かれるかを推測することはできません。
このため、チェックでは「惹かれの対象」と「出生時に割り当てられた性別と現在の性別の感覚との関係」を別の質問にしています。
結果に表示される言葉について
結果には、回答した経験を調べる手がかりとして、次のような言葉が表示される場合があります。
- アセクシュアル:性的な惹かれをほとんど、またはまったく経験しないことを表す言葉
- アロマンティック:恋愛的な惹かれをほとんど、またはまったく経験しないことを表す言葉
- デミセクシュアル/デミロマンティック:強い情緒的な結びつきができた後に惹かれを経験することを表す言葉
- バイセクシュアル/バイロマンティック:複数の性別の人に惹かれることを表す言葉
- パンセクシュアル/パンロマンティック:相手の性別に限定されず惹かれる経験を表す言葉
- トランスジェンダー、ノンバイナリーなど:出生時に割り当てられた性別と性自認が一致しない経験や、女性・男性の二つだけに限定されない性別の経験を表す際に使われる言葉
同じ経験でも、どの言葉を使うかは人によって異なります。複数の言葉を使う人、広い意味の「クィア」を使う人、まだ検討中という意味で「クエスチョニング」を使う人、ラベルを使わない人もいます。
また、性的な惹かれ、性欲、性的行動は同じではありません。性的な惹かれをほとんど感じない人が性的行動を経験する場合もあり、そのことだけでアイデンティティが否定されるわけではありません。
点数や確率を表示しない理由
PHQ-9やGAD-7のような尺度では、研究によって質問項目、採点方法、基準値の妥当性が検討されています。一方、この自己理解チェックには、「この回答なら特定のアイデンティティである確率が何%」と計算できる検証データがありません。
根拠のない点数や「可能性が高い」という表現を用いると、本人の自己認識よりもテスト結果が正しいかのような誤解につながります。そのため、結果は次の三つの原則で生成しています。
- 性的な惹かれと恋愛的な惹かれを別々に要約する
- 回答が異なる場合、その違いだけを説明する
- 用語は「参考になるかもしれない言葉」として提示し、確定しない
回答を保存・計測しない理由
性的指向と性自認は、本人の意思に反して知られることで、差別や不利益につながり得るセンシティブな情報です。本サイトのチェックでは、回答と結果をサーバーへ送信せず、ブラウザ内だけで処理します。
また、回答内容、結果、表示された参考語をGoogle Analyticsのイベントとして送信しません。チェックページと本記事では、Google AnalyticsとGoogle AdSense自体も読み込まない設計にしています。
将来、統計的な集計を行う場合でも、利用目的、保存項目、保存期間、削除方法を事前に示し、明確な同意を得ることが必要です。少人数の組み合わせから個人が推測されないようにする対策も欠かせません。
まとめ
性的指向には、惹かれ、行動、自己認識など複数の側面があります。また、性的な惹かれと恋愛的な惹かれは一致するとは限らず、性自認とも異なる概念です。
本サイトのチェックは、こうした区別をもとに現在の感じ方を整理するものです。結果に表示される言葉は診断や認定ではありません。自分に合う言葉を使うことも、使わないことも、時間をかけて考えることもできます。